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熊本地震は、2016年(平成28年)4月14日以降に熊本県・大分県で起きた、震度観測レベル最大である 震度7 を発生させた地震。
激震となる震度7の地震は、熊本県益城町を震央として2度発生しており、4月14日21時26分の『前震』と、その28時間後の4月16日1時25分に『本震』が発生。なお、同じ地点で震度7が2回観測されるのは、国内観測では初めて。
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熊本地震:次の地震と専門家予測
地震予測:熊本に再び震度7級も
地震調査委員会が公表した『2020年版 全国地震動予測地図』を分析した結果、『地震発生確率 26%以上』が多くの市街地をふくめており、再び大規模地震による被害が発生する可能性が高いことが判明。
熊本県内で地震発生率が高い地域は、熊本市の南西部や嘉島町などの熊本平野など。これらの地域は、熊本地震であまり動かなかった断層や、もろい地盤が影響していると分析されている。
熊本地震であまり動かなかった断層
2016 熊本地震のおもな原因となった断層は、布田川断層帯の布田川区間(南阿蘇村立野-益城町)で、観測史上初めて震度7を2度発生させた激震によって溜まっていた『ひずみ』はほぼ解消されたと予想。しかし、すぐ西にある同断層帯の宇土区間(益城町-宇土市)や、南に位置する日奈久断層帯(益城町-八代海南部)は、熊本地震(本震・余震)後もひずみは解消されておらず、エネルギーをためたままの状態。
不安定地盤による大地震発生
熊本平野一帯は安定した基盤層の上に、阿蘇の火山灰や川からあふれた土砂が分厚く堆積しており、この不安定な地盤が地震災害を大きくする要因となる。そのため、今後発生する大地震では、ひずみのエネルギーがたまったままの断層付近だけではなく、益城町などでも再び震度7クラスの激震が起きる可能性がある。
未確認断層が大地震のトリガーに
地震予測地図などを見るときは地震発生確率の高い地域に注目しがちですが、住まいや職場の地震発生確率が低い地域だから『安心』と無関心になるのは危険。
低い地域でも地震専門家の分析では「未知の断層にくわえて、確率数値を試算するための情報やモデルが変われば揺れ方(最大震度)が変わる可能性があり、地震防災対策を怠ってはいけない」と強調する。
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地震動予測地図
地震調査委員会がまとめた『地震動予測地図』によると「今後30年以内に震度6弱以上」の地震が発生する地域が、予想を超えるほどあがっています。また、まだ発見されていない地震断層も多数存在すると予想されており、予想外の場所で大地震が発生する可能性は高い。
このように地震が多く発生する地域性の対策として、日頃から『地震防災』の準備が重要となります。
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