【地震後】塩井社水源の状況〈2016年4月29日現在〉

九州観測史上初の震度7の激震によって南阿蘇村の『塩井社(しおいしゃ)水源』の湧き水が止まった・枯れたという情報がネットから流れてきた。南阿蘇をサイクリングするときの水分補給には湧き水を利用しているので、この情報は非常に気になるものでした。

その情報の真相を確認するため、熊本地震後の南阿蘇へ向かいました。

塩井社水源の周辺状況


南阿蘇の村道から脇道へすすみ水源へ。この季節の阿蘇連峰は新緑の草木につつまれ山全体が緑一色になるのですが、地震の影響により山肌が崩れ落ちてる。

さて、水源の手前にある水源公園に到着。いつも豊富な伏流水が水路を流れているのですが、まったく流れていません。ところどころの水たまりは先日降った雨のせい。

水路沿いの遊歩道を水源方向に歩く。完全に乾燥しているところもあり、ここ数日湧き水が流れていたような感じはしない。

境内の少し手前に建っていた鳥居は、崩された積み木のようにバラバラになって辺りに散乱していた。向こうに見える山の連なりは阿蘇外輪山。

さて、塩井社神社の境内に入って最初に目に飛び込んできたのが倒壊した拝殿。

社殿には目立った損壊はみられませんが、拝殿は全壊。

そして神社横にある水源を確認すると。予想外に干上がった水源地がそこにありました。

少し前に訪れたときは美しいエメラルドグリーンの水源地を見ることができたのですが、その面影はまったくありません。

以前は、源泉ポイントから振り返ると水路を小河のように流れていた湧水。その水路に水は流れず遊歩道のよう。

今回は、実際に枯れた水源を見て少しショックを受けています。ただ、まだ余震が続いている状態にあるため、なんらかの切っ掛けでふたたび湧き出す可能性がないわけではありません。

そんな奇跡を期待しながら塩井社水源を後にしました。


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