【地震防災】長期保存食(ロングライフ食品)

災害備蓄品 防災グッズ 長期保存食[地震避難生活]


手軽に購入できて日常的に食べれる食品を備える『短期備蓄品(ローリングストック)』対策ができていれば、被災後の3日程度は災害配給がなくても食料事情に大きな問題はないでしょう。
ただ、仕事や生活環境の事情で家事ができず食品ストックできない単身者や、あまり買い物に行けない高齢世帯など、食料備蓄ができないばあいは、災害にそなえて長期保存食(非常食)を用意する必要があります。

ここでは長期間保存できる災害非常食を食品別・保存期間別に分けて掲載。実際に自治体に納品されている優れた非常食品から、アウトドアでも人気のオススメ保存食を紹介しています。




飲料水

備蓄水

災害でもっとも重要なのが水分補給。大震災発生後は水道管破裂や上水道施設の損壊によって水道水の補給が絶たれる可能性が非常に高い。

長期保存ができる備蓄水は、喉の渇きをいやす飲料はもちろん、フリーズドライ食品を食べれる状態に戻したり、余裕があれば食材調理に欠かせません。

非常災害用の備蓄水は強度の高いペットボトルを採用している商品もあり、ある程度の衝撃で容器が割れることがなく安心して保管できます。

野菜ジュース

野菜ジュースで災害備蓄向けに開発しているカゴメ『野菜一日これ一本 長期保存用』の賞味期限は5.5年とかなりロングライフ。野菜ジュースを密閉する缶には特殊フィルムとコーティングにより長期保存を実現する。

野菜ジュースは様々な栄養素・ミネラル成分を飲むだけで摂れるうえ、水分補給も同時にできるメリットがあります。また、保存食『アルファ化米』に水代わりに入れてアレンジもできます。

カゴメの通常パック野菜ジュースの賞味期限は製造日より270日あるので、ローリングストックにも最適。





ロングライフ食品

長期保存パン(ロングライフ)

スーパー・量販店などで手軽に購入できるロングライフパンの賞味期限は1ヶ月〜半年くらいが多いのですが、防災食料品としても大丈夫な数年間の賞味期限に対応する長期保存パンもあります。
袋入りロングライフパンは軽いうえ小さいので収納容量が最小限ですみますが、潰れないよう収納に工夫が必要です。

これらの保存パンは、登山・アウトドアの非常行動食としても最適で、デイバッグに入れておくと役に立つことがあります。

カロリーメイト(ロングライフ)

『カロリーメイト』は手軽に栄養補給でき携帯・保存に便利なバランス栄養食。一本で100kcal の高カロリーなうえ5大栄養素が摂れる優れた食品です。ロングライフ版の賞味期限は3年間ですが、標準版でも1年間の保存が可能。
普通版をローリングストック分にして、ロングライフ版を災害備蓄袋に入れておけば、手軽でおいしい保存食セットとなります。

優れた栄養バランスとコンパクトな大きさにより収納性が高くオススメの災害備蓄食。

姉妹品として『パックゼリー』と『ドリンク缶』があります。

えいようかん(ようかん)

高カロリーで保存性に優れる『ようかん』を特殊製法により、より長期間保存できるように開発された食品が購入しやすくなっています。

災害備蓄用ようかんを積極的に開発・販売しているのが食品メーカー 井村屋。保存用ようかんとして人気なのが『えいようかん』です。同保存食は、5年間長期保存ができる食品でありながら、密度の高いようかんの特性をいかしたコンパクトなパッケージ。商品が小さいため収納スペースをとらず緊急避難袋にも入れやすい。

『えいようかん』はブロック分けされた羊羹が5本入っており、1本食べるだけで手軽に171kcal(ご飯一杯分)のエネルギー補給が可能。
手にべとつきやすい羊羹を、開けやすく食べやすい小袋パックにしたおかげで、非常食・備蓄食だけでなくスポーツやアウトドアの栄養補給食としても人気が高い。

災害備蓄用缶詰パン

災害備蓄用パンでは3年間以上も保存可能な、特殊製法の缶詰タイプがあります。袋入りロングライフパンとくらべ重量があり収納容量がかさばるものの、衝撃に強く保存場所に影響を受けにくい耐性があります。
パンの缶詰は『缶切り』を必要としない指で開けれるイージーオープンふたを採用している。

味付けはシンプルなパンが多く、素材となる小麦・卵の品質をいかしつつ、そのまま食べても美味しい。また、スープやカレー・シチューに浸して食べれる味わいとなっています。

ビスケット・せんべい

お子さんから幅広い年齢層に親しみがあるクラッカー・ビスケットでも長期保存用に開発された商品がいくつもあります。これらの災害保存食は、普段から食べなれた食品がおおく、避難生活でもいつもの『おいしさ』が心身に休息をあたえてくれるでしょう。また、甘い食べ物が苦手な方も食べやすい長期保存用のかんぱん・煎餅もあります。
災害備蓄用クラッカー・ビスケットは保存期間3年以上がおおく、品質が長期間たもてる缶詰タイプ。缶は『缶切り』を必要としない指で開けれるイージーオープンふたを採用。





ドライフード(乾燥食品)

アルファ米

アルファ米は炊きあげたご飯を急速乾燥加工した保存食。調理方法は開けた袋に直接お湯か水をいれるだけ。できあがり時間は、お湯で約15分・水で約60分。普通の白米から赤飯、炊き込みご飯、チキンライス、ドライカレーなど種類が増えています。
アルファ米は非常食としてだけでなく、登山やキャンプなどの趣味に購入して食べている人も多い。お湯を沸かす携帯バーナーと水があれば、どこでも暖かい食事がとれると好評。

乾燥野菜

フリーズドライやエアドライなどの特殊製法による『乾燥野菜』は軽量で保存性・圧縮性にすぐれる。保存に塩・砂糖を使用せず、お湯または水でもどすだけで食べれる。
避難生活では野菜などの生鮮食材の流通がむずかしく、野菜不足による栄養の偏りがおこりやすい。乾燥野菜は水分をつかう非常食にまぜるだけで食べれる。また、水と簡易バーナーがあれば、他の備蓄食材に加えることで幅広いアレンジができます。

近年、乾燥野菜の種類は増えており、味噌汁に入れる具材から、多くの食材を混ぜたミックスベジタブル、さらには果物をとりいれたドライフルーツ、ミネラル補給もできるミックスナッツ入りもあり多種多様。

常備用カレー

非常食用に開発された備蓄用カレーの特徴は、保存期間の長さはもちろん、温めずに食べられるメリットがあります。もし配給でご飯が手に入らねくてもパンや麺などにかけて(つけて)食べることもできます。辛さは中辛と甘口があり子供も食べられる味付け。
多くの常備用カレーはカレールーだけの販売になっていますが、ライスと発熱剤がセットで熱々カレーライスが食べれる食品もあります。





保存食セット

保存食セット(一日分)

阪神・淡路大震災の教訓から「避難中でも暖かい食事が食べれる」ために開発された長期保存食品が『レスキューフーズ(一日セット)』。ライフラインが途絶えた被災状況下でも、火も水も、電気、ガスも使わずに付属の発熱セットで普段と変わらない温かい食事ができます。

大きさはA4サイズのコンパクト専用箱に、ご飯・おかずなど3食分を揃えたボリュームたっぷりのセット。カレー、牛丼、シチューをメインにポテトツナサラダを加え、スープも3種類。

2016年 熊本地震では、現地の避難所で非常食として配布されました。

保存食セット(数日分)

食品メーカーが自社の備蓄商品を組合わせた保存食セットは非常食品の種類が豊富で、手軽に一括でそろえられるメリットがあります。

たとえば、カゴメが災害備蓄用にセット化したのが『野菜の保存食セット』です。これは「野菜一日これ一本長期保存用190g」を6本と「野菜たっぷりスープ」を3種×各2個(計6個)を詰め合わせた、長期保存(製造日から5.5年保存)可能な野菜の保存食セット(賞味期間:製造から5.5年)。
紹介しているセットは、2人世帯×3日分の非常食がコンパクトまとめられている。なお、非常時にはスープを温めずそのまま食べることも可能。

サバイバルフーズ(救難食糧)

サバイバルフーズは『戦闘糧食』にも採用されるコンパクトな保存食で携帯にしやすい。
これらサバイバル系食品はビスケットタイプがおおく、手のひらサイズの食品ながらも、腹持ちのいい高カロリーの炭水化物を食材にえらんでいます。
また、真空パックにより長期間の賞味期限に対応しており保存性に優れる。